フリーは7月10日、全国の経営者と情報システム担当者1019人を対象に実施した調査を基に「情シスのSaaS利用実態調査レポート2025年版」を公開した。有償のSaaSを導入している企業が増加するなど、業務においてSaaS利用が進んでいることが明らかになった。

　調査は2025年5月30日から6月5日にWebアンケート方式で実施。SaaSの利用状況については、61％の企業が有償SaaSを利用しており、そのうち半数以上の企業が6個以上の有償SaaSを使っていることが分かった。

　「2年前と比較してSaaS利用数は増えているか」の質問に対しては、「増えている・現状維持」と回答した企業は95％となった。利用するSaaSを増やした理由として、「社内のITセキュリティー向上のため」「投資対効果が見込める」「担当業務の工数削減につながる」などが挙げられた。

　また、SaaSの利用数が増えるのに従い、管理業務には大きな負担や工数が生じることから、57％の企業がSaaS管理システムを導入している。SaaS管理システムを導入している企業の91％が、システム導入は効果的だったと回答した。工数やコストの削減のほか、シャドーITの検知に手応えを感じている企業が多く見られたとした。（大向琴音）