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ネットワールド、日本IBMと「IBM Cloud Aggregator Agreement」を締結
2025/09/26 14:47
AWS Marketplaceは、独立系ソフトウェアベンダーが提供するソフトウェアやデータ、サービスを検索・購入できるデジタルストア。クラウド上での調達・導入を簡素化するプラットフォームとして、「販売プロセスの効率化」(契約・購入手続きをオンライン化し、導入負担を軽減)、「柔軟なライセンス提供」(従量課金やサブスクリプションなど多様な契約形態に対応)、「請求の一元化」(AWSの請求に統合され、経理処理が簡素化)などのメリットが見込める。
ネットワールドは今年6月、国内初となるAWS Marketplaceで日本の商慣習に対応した販売が可能な「Designated Seller of Record(DSOR)」モデルの認定を取得。これにより、AWS Marketplaceを利用する国内企業に対し、パートナー経由でIBMソフトウェア製品の提供が可能となった。
IBMではハイブリッドクラウドとAI領域に継続的な投資を行っており、ビジネスのためのAIであるwatsonxや近年買収した製品・ソリューションの多くが、クラウドファーストでの利用を想定し、AWSユーザーに多くのメリットを提供する。
ハイブリッドクラウド関連の主な製品としては、AWSを含むマルチクラウド環境でのコスト最適化とFinOpsを支援する「Cloudability」、SaaS型最先端アプリケーションパフォーマンスツール「Instana」、リソース最適化を実現するオブザーバビリティ製品「Turbonomic」などがある。
AI関連の主な製品としては、IBMの基盤モデルである「Granite」をはじめ、複数の言語モデルが利用可能な生成AI開発プラットフォーム「watsonx.a」、1500以上の処理機能を最適に組み合わせることで業務を自動化するAIエージェント製品「watsonx Orchestrate」、非構造化データを含む多様なデータを統合管理できるAI活用のための次世代データレイクハウス「watsonx.data」などがある。
IBMのAI・自動化ソリューションは、SaaS形式で提供され、迅速な導入と運用が可能。98カ国以上で展開されており、多国籍企業にも対応している。また、IBM watsonx Orchestrateなどのエージェント製品が、Amazon QなどのAWSサービスと連携し、SalesforceやSlackなどの外部アプリケーションとも統合可能。IBM Partner Plusに参加するリセラーがAWS Marketplace上で販売を行える体制を整備している。
今回の協業により、ネットワールドはパートナー企業とともに、AWS Marketplaceを通じてIBM製品を迅速・安全に提供し、日本企業のクラウド活用とデジタルトランスフォーメーションをさらに推進していく。
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