米Salesforce（セールスフォース）と米Google（グーグル）は米国時間の10月16日、戦略的パートナーシップの拡大を発表した。グーグルのAIモデル「Gemini」がAIエージェント基盤「Agentforce 360 Platform」に導入される。

　「Agentforce」の中核技術であるAtlas推論エンジンにGeminiを活用できるようになり、利用できるAIモデルの選択肢が拡大した。さらに推論エンジンが、推論手法を組み合わせて、精度と効率を高めるハイブリッド推論に対応したことで、従来に比べて正確で一貫性のある成果をもたらすAIエージェントを展開できるようになるという。

　「Gmail」や「Googlen Meet」といった「Google Workspace」のアプリケーションから、セールスやサービス、マーケティングなどに関するAIエージェントを備えた「Salesforce Customer 360」アプリケーションにアクセスすることも可能になる。

　「Slack」のリアルタイム検索APIと統合エージェントプラットフォームの「Gemini Enterprise」が連携する。SlackのUI内からGemini Enterpriseのエージェントが直接利用でき、組織内の最新の会話データやファイルを基に回答を生成するとした。

　今後、2026年上半期にはエンドツーエンドのコンタクトセンターソリューションなどの提供を予定する。