日立システムズは10月22日、フロントラインワーカーの生産性向上を支援するアシスタントAIサービスの第2弾として「営業向けアシスタントAI」の提供を開始すると発表した。

　同社では、これまで公共・社会インフラ、金融、産業・流通の顧客を中心に、さまざまな顧客の課題を先進の情報技術を用いて解決してきた。そのなかで蓄積してきた業務ナレッジと生成AIを組み合わせ、各業種の固有業務を自動化し、フロントラインワーカーの生産性向上に寄与するアシスタントAIサービスを提供している。

　第2弾の営業向けアシスタントAIは、マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」を活用し、日立システムズがもつ生成AIユースケースを実装したもの。同サービスの開発にあたり、日立システムズの営業担当者を対象にした社内実証実験を行い、1カ月あたり50％の作業時間削減の効果を確認。今回はそうした社内実証実験の結果を元に、日立システムズの営業業務に関するドメインナレッジとAIを組み合わせたサービスとして顧客に提供する。

　同サービスは、カタログや営業資料の作成、メール・テレマーケティング用スクリプトの作成など、営業関連業務の効率化を支援する。顧客の社外向けウェブサイトのデータを活用し、エンドユーザーのニーズに合わせた商材をAIが提案することで、顧客の営業活動の効率化と質の向上をサポートし、顧客の売り上げ拡大を進める。今後もユーザーヒアリングや社内実証実験を続け、営業活動のサポートの範囲を拡張していく。

　日立システムズでは、製造業向けアシスタントAI、営業向けアシスタントAIに続き、健康データ分析向けアシスタントAI、プロジェクト支援向けアシスタントAIのほか、業種に特化したサービスを展開し、2027年度中にアシスタントAI関連で100億円の売り上げを目指す。