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TISとQuantum Mesh、液浸冷却システムを活用したAI基盤サービスの開発に向け協業

2025/10/23 17:01

 TISとQuantum Meshは10月22日、Quantum Meshが提供する分散型エッジデータセンターや液浸冷却システム「KAMUI」を活用したAI基盤サービスの開発・展開を目的に、10月から協業を開始すると発表した。GPUサーバー需要の増大やデータセンターの高負荷化・電力コスト高騰などの課題に対応する。

 今回の協業は、TISの都市型データセンターとQuantum Meshの分散型エッジデータセンターをハイブリッド活用した新サービスの共同開発・提供をはじめ、分散型エッジデータセンターおよび新サービスの共同保守・運用、分散型エッジデータセンターの共同での設置拡大、液浸冷却システム「KAMUI」の販売・共同開発、セキュアデータ基盤のサービス展開といった取り組みについて検討する。

 KAMUIのファーストユーザーとなる顧客のGPUサーバーを預かり、液浸冷却システムでの運用を検証するPoCを実施する。その成果をもとに2026年夏ごろから、AI活用サービスを展開する事業者や社内でのAI活用を検討する事業者、業界・業務特化型AI研究に取り組む事業者向けに、業務効率化や事業展開を支援するAI基盤サービスの提供開始を目指す。TISの東京第4データセンターとQuantum Meshのエッジデータセンターをハイブリッドで活用できる体制も構築する。

 協業のステップとして、まず第1フェーズでデータセンターのハイブリッド利用を可能とし、TISの「デジタル基盤オファリングサービス」のラインアップとしてAI基盤サービスを提供するなど、企業のAI活用ニーズへの対応や2社共同でのサービス開発を推進する。その後、分散型エッジデータセンターの共同展開や、液浸冷却システムの共同開発についても検討を進める予定とした。
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外部リンク

TIS=https://www.tis.co.jp/

Quantum Mesh=https://quantummesh.jp/

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