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DIS、クラウド型ネットワーク企業の米Nileとパートナー契約

2025/11/11 14:44

 ダイワボウ情報システム(DIS)は11月10日、米国で次世代ネットワーク・アズ・ア・サービス(NaaS)を提供するNile Global(Nile)とパートナー契約を締結し、日本で「Nile Access Service」の提供を開始すると発表した。

 Nileの「Secure Autonomous NaaS」は、従来のように企業が個別にネットワーク機器を導入・構築するのではなく、必要な機能を包括的にサービスとして提供する新しいネットワークインフラの形態。Nileは、クラウドベースの管理とAIを活用した自動化とライフサイクル運用、ゼロトラストセキュリティーを統合した唯一のNaaSベンダーとして注目を集めており、この分野で高く評価されたリーダー企業となっている。

 今回の提携によって、DISはNileの革新的なセキュアネットワーク基盤を日本市場に展開し、企業や教育機関のネットワーク運用負荷軽減とセキュリティー向上を目指す。日本が直面している少子高齢化や労働人口の減少といった社会課題に対しても、ネットワークの自動化・省人化によってIT人材の不足を補完し、リソースの有効活用や業務の効率化を支援することで、持続可能な社会インフラの実現に貢献する。

 さらに、クラウドを通じてさまざまなITリソースをサービスとして提供するXaaS(Everything as a Service)市場は、国内外で急速に拡大しており、日本でも年平均10%を超える成長が見込まれている。企業のDX推進、IT運用コストの最適化、IT人材不足への対応などを背景に、XaaSはインフラ領域でも今後より重要性を増すと考えられる。

 Nile Secure Autonomous NaaSのソリューションは、このXaaSの潮流のなかでもネットワーク分野の中核的な存在であり、ハードウェア・ソフトウェア・セキュリティー機能・運用を一体化した次世代のインフラとして、高い事業価値を提供する。今回のパートナーシップは、そうした時流に即した先進的な取り組みで、両社の強みを生かすことで国内市場で大きな成長ポテンシャルを秘めたビジネスとして、今後の展開に大きな期待が寄せられている。

 Nileはハードウェア、ソフトウェア、セキュリティー機能、運用サービスを統合したNile Access Serviceを通じて、「L3レベルでのデバイス分離によるゼロトラストネットワークの実現」「AIを活用した自動化と運用によるネットワーク障害の予兆検知と自動復旧」「パッチ適用や最適化などの運用保守を自動化」「面積に応じた予測可能な定額制価格モデル」といった付加価値を提供する。

 DISは、全国101拠点の営業網と約1万9000社の販売パートナーを通じて、Nileの高性能なネットワークサービスを全国展開し、DX推進に貢献する。さらに、DIS大阪本社と大井町事業所にはNile Access Serviceを実際に体験できる専用デモ環境を設置。Nileが提供するゼロトラストネットワークのセキュリティー性能や、AIによる自動化・障害予兆検知の仕組みなどを、実際の操作を通じて確認できる。
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外部リンク

ダイワボウ情報システム=https://www.pc-daiwabo.co.jp/

Nile Global=https://nilesecure.com/

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