TISは米Kong(コング)日本法人と連携してAPIマネジメントビジネスに注力している。API管理のフルライフサイクルを重視し、APIの乱立や複雑化に対応する。IT基盤技術事業本部の黒田訓功・IT基盤ビジネス事業部長は、国内市場でのマーケット形成に意欲を示した。
黒田訓功部長
TISは2025年2月にコング日本法人との販売パートナー契約を発表。API連携や管理の導入から運用まで伴走するサービスを展開する。国内ではAPIマネジメントについて導入前の企業も多い中、情報収集や戦略の立案、コンサルティングなど包括的な対応が可能になり、販売網を構築した効果が生まれているという。
黒田部長はマルチクラウド環境で横断的な一元管理の需要があることや、外部データ活用の拡大に加え、AIの普及でAPIコールが増大すると指摘。「コングのソリューションの役割は大きな受け皿になる」と分析する。
APIマネジメントの国内市場がこれから拡大すると見通しており、エコシステムの構築が必要になると強調。ファンクションや機能の開発、マーケティング戦略などに取り組む考えだ。(春菜孝明)