SCSKとFPTジャパンホールディングスは12月11日、レガシーシステムの課題解決に貢献する新たな合弁会社「COBOL PARK」を設立し、事業を開始したと発表した。レガシーシステムの全体最適化を促進し、DXを推進する。
COBOL PARKは、主にメインフレームを利用している企業を対象に、ビジネス継続に向けた既存レガシーシステムの維持・改善やモダン化に向けた道筋の提示など、出口戦略の提供を事業の柱とする。
ベトナムFPT Corporationのチュオン・ザー・ビン会長(左)と
SCSKの當麻隆昭社長
SCSKは、レガシーシステム領域の技術的知見やプロジェクトマネジメントスキル、業務ノウハウを持つ。FPTジャパンホールディングスの有する高度IT人材や、独自の教育機関を通じた人材育成力を掛け合わせることで、レガシーシステムの継続的な活用と、将来的なモダン化に向けた選択肢を提供する。
2社は2018年に、アジア太平洋地域におけるITサービス事業での包括的協働パートナーシップに関する覚書を締結し、協業を進めてきた。その後、24年10月にはCOBOL PARK設立に向けた協議の開始を発表し、今回本格的な事業開始に至った。
COBOL PARKの出資比率については、SCSKが66.7%、FPTジャパンホールディングス33.3%となる。