キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、中小企業ユーザー市場を担うエリア事業セグメントにおいて、間接販売チャネル向けの商材を拡充する。3月4日に開催した投資家向け説明会で明らかにしたもので、中小企業ユーザーを担当するキヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)の一部サービスを、キヤノンMJが持つ間接販売チャネルで展開する仕組みを強化する。
山口雅男 上席執行役員
キヤノンS&Sは、ITインフラの選定から導入、保守運用までをワンストップで提供する「まかせてIT DXシリーズ」や、営業力強化や脱炭素経営などの経営改革を支援する「まかせてIT BXシリーズ」といった「中小企業ユーザー向けに独自のサービスメニューを開発する力に長けている」(山口雅男・上席執行役員エリアビジネスユニット長)。一方、キヤノンMJは全国のビジネスパートナーと連携した間接販売チャネルを持っていることから、キヤノンS&Sの一部サービスの供給割合を高め、間接販売チャネルを経由した売上拡大につなげる。
例えば、キヤノンS&Sのヘルプデスクで受け付けた出張保守の業務をビジネスパートナーに依頼するなど、これまでキヤノンS&Sのサービスと接点のなかったユーザー企業とも、ビジネスパートナー経由で接点を持てるようにしていく。
まかせてITシリーズなど中小企業向けITサービスの昨年度(2025年12月期)売上高は164億円だったが、28年度までの3年間の年平均成長率8.6%を維持して210億円に増やしていく。エリア事業セグメント全体の売上高は、ペーパーレス化によるプリント量の減少などのマイナス要因があるものの、昨年度の2403億円から28年度に2450億円に増やすとともに、営業利益率を9.3%から10.2%に高めていく目標を掲げる。
(安藤章司)