NECは4月7日、神奈川県川崎市の玉川事業場内で整備していた新棟「NEC Innovation Park」をメディアに公開した。社内の研究員やエンジニア、デザイナーら約4000人を対象としたオフィスのほか、顧客やパートナーとの共創のための空間も設け、「研究とビジネスをつなぐ知の拠点」(吉崎敏文・副社長兼COO)として活用する。
新たに整備されたNEC Innovation Park
新棟は12階建て。11、12階は社内外での共創を意識し、会議室や100人規模のイベントを開催できるスペースを置いた。5~10階は、DXの事業開発・推進、研究開発、新規事業開発を担う組織のオフィスを構えた。3、4階は高耐荷重、空調電気設備の増強などを施し、実証実験に最適なフロアとした。
高層階から中層階にかけて吹き抜け構造と内階段を採用。
人の流れを促し、コミュニケーション機会の増加に期待する
コラボレーションの拡大に向けた仕組みとなる「AIコミュニティマネージャー」も導入した。従業員が顧客から寄せられた課題やニーズなどを入力することで、AIが社内の関係者・専門家をマッチングしてくれる。社内の知見やリソースを掛け合わせ、新しいイノベーションへとつなげる考えだ。将来的には顧客やパートナーにもこのサービスを公開したいという。
建物全体を「クライアントゼロ」(自社を最初の顧客とする手法)を実践する空間と位置付け、顔認証によるセキュリティーや購買、電力使用量や温度などの環境データのデジタルツイン化といったデータ活用・デジタル化の取り組みを展開し、事業化への知見・ノウハウの蓄積を図る。
(藤岡 堯)