IFSジャパンは日本IBMとの協業を強化する。IFSジャパンが提供するERP「IFS Cloud」について、日本IBMがAI駆動開発でユーザーに導入、高品質なサービス提供につなげる。IFSジャパンが5月27日に開いた記者会見で発表した。
日本IBMの山之口裕一・常務
日本IBMでは、IFS Cloudに特化した導入基盤を開発し、要件定義や設計、テスト、運用などの全工程をAI駆動で行う計画だ。すでにIFS Cloudの導入を手掛ける中で、特定機能のチューニングについて従来は160時間かかるところを、日本IBMのAIによって5時間まで削減したという。このようにIFS Cloudの導入における省力化や、標準機能の最大化を図る。日本IBM執行役員の山之口裕一・常務は「製造業の業務変革に貢献したい」と語った。
IFSジャパンの大熊裕幸社長
IFSジャパンは、製造業などにフォーカスして業務基盤を提供している。特に米Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)と連携した製造資産の異常検知や、倉庫の管理など、EAM(企業資産管理)、SCM(サプライチェーン管理)、FSM(フィールドサービス管理)に強みを持つ。大熊裕幸社長は、こうした分野におけるシェアについて、先行している欧州市場並みに引き上げると意欲を示した。
IFSジャパンは同日、CO2排出量管理基盤の「IFS Zero」を発表した。企業が保有する各アセットのセンサーをもとに排出量を測定、企業のサステナビリティー報告に関わるデータを集約する。会見ではコンポーザブルなAIアプリケーションを充実させる方針や、国内の需要に合わせた機能開発などの方針も示した。(春菜孝明)