SCSKは6月12日、AIネイティブなERP「PROACTIVE」の新たなオファリングサービスとして、製造実行システムの「PROACTIVE MES」をリリースした。AIで生産現場と経営の情報断絶を解消し、製造業のDXを推進する。
PROACTIVE MESは、製造現場の実行管理に必要な「順序計画」「作業指示」「進捗管理」「実績収集/分析」「品質管理」の機能を搭載し、PROACTIVEの各サービスと連携して、計画から実行、会計まで一貫して管理する。
AIが作業者のスキルやシフトに加え、設備の稼働状況を踏まえて最適な作業順序を自動で割り当てる。現場の状況をリアルタイムに反映することで、緊急オーダーやトラブルにも対応する。
作業指示書や検査記録をAI-OCRを活用してデータ化し、システムへの手動での転記作業を削減する。入力負荷の軽減や人的ミスを減らす。
製造現場の状況を世界標準の指標「ISO22400」に基づいて収集し、人、機械、材料、方法の観点からダッシュボードで可視化する。「Gemini」を活用し、分析結果から問題の早期発見や改善アクションの提案をレポート形式で提示し、継続的な現場改善を促す。
ダッシュボードのイメージ
ERPの持つ計画情報と現場の実績情報とのリアルタイム連携を通じ、原価や在庫状況のずれの把握を支援する。実績情報の二重入力や確認作業が削減されるため、現場が本来の製造業務に集中できるようになるという。
Web APIやETLといった連携方式にも柔軟に対応する。「SAP」など他社製のERPを利用している場合でも、PROACTIVE MES単体で導入できる。
今後は、AI-OCRによる実績収集対象範囲の拡張や、AIダッシュボードのテンプレート追加、対話を通じて現場課題の解決策を探るチャット形式の分析支援機能の追加など、機能拡充を進める考えを示している。