テラスカイは6月3日、「Salesforce」の基盤上に業務アプリを開発する用途に最適化したAI駆動開発モデル「BLADE(ブレード)」の活用を始めたと発表した。同社はSalesforceを中核としたSIビジネスを強みとしており、同社が培ってきたSalesforce 基盤に関する技術的知見やユーザー企業の属する業界・業務の知識をAIに読み込ませる「プロンプト・ライブラリ」を整備。BLADEではAIがプロンプト・ライブラリを参照することで、「再現性と高品質を担保したAI駆動開発を実現する」(佐藤秀哉社長)としている。
佐藤秀哉 社長
Salesforce基盤上に業務アプリを開発する際には、マルチテナント・クラウド環境の健全性を保つための「ガバナ制限」と呼ばれる独自のルールがあり、「ガバナ制限を考慮していない汎用的なAIを使った開発ではエラーが頻発してしまう可能性が高い」(今岡純二専務)ことが想定される。
今岡純二 専務
また、営業支援や顧客サポートといったSalesforce基盤上で稼働する業務アプリはデータベース(DB)情報を共有しており、「DBを共有するアプリ同士の影響範囲も事前に把握しておく必要がある」(今岡専務)と、Salesforce環境ならではの制限をプロンプト・ライブラリにまとめることで、正しいソースコードの出力を行えるようにする。
すでに三菱電機など10数社が先行的にBLADEを活用しており、開発効率の向上や納期短縮といった成果を確認しているという。現時点でBLADEに使われているプロンプト・ライブラリはテキスト情報の集合体だが、「2026年秋をめどに不可視化した上で、BLADEを使いたいと望むユーザー企業にパッケージ製品として提供していきたい」(佐藤社長)と、内製化志向のユーザー企業への販売も視野に入れる。
(安藤章司)