日本マイクロソフトは7月27日、「Microsoft 365 Copilot」の最新動向に関する記者説明会を開き、Copilotをチャット型AIから自律実行型のAIエージェントへ進化させ、組織の知識や業務プロセスを活用して成果を生み出す方向性を示した。
山田恭平 業務執行役員
業務執行役員の山田恭平・AI Workplace GTM本部本部長は、AI活用は「Copilotに聞く」段階から、人とAIエージェントがチームとして働く段階、さらに人が監督しエージェントが実行する段階へ進化していると説明した。その上で、AI活用の課題はツールの性能ではなく、組織や業務プロセスの設計にあると指摘した。
その象徴が、「Copilot Cowork」と「Microsoft Scout」だ。Copilot Coworkは、クラウド環境上で会議の資料準備や関係者との調整など複数タスクを一括で実行する自律型エージェント。業務の目的を伝えると必要な作業を計画し実行する。6月から一般提供を開始している。
Microsoft Scoutはローカル・クラウドを横断し、人の代わりに仕事を完了するAIエージェントだ。Web検索やブラウザー操作を自動化し、経費精算やイベント登録などの業務を代行できるという。OpenClawの技術を利用して開発され、現在はフロンティアプログラムを通じてプレビュー提供している。
また、Copilotでは米OpenAI(オープンエーアイ)や米Anthropic(アンソロピック)の複数の先端モデルを用途に応じて選択できる。
こうした機能を支える基盤が「Microsoft IQ」だ。組織内外の情報をAIが活用するための仕組みで、中核となる「Work IQ」はメール、チャット、会議、文書などを理解し、AIに業務の文脈を与える役割を担う。山田業務執行役員は、「ビジネスのコンテキストを理解できることが強み」と語った。
(山本浩資)