年頭所感

【2004年 我が社のキーワード】 フューチャーシステムコンサルティング

2004/01/05 16:04

週刊BCN 2004年01月05日vol.1021掲載

「リアルタイム」

金丸恭文社長


 テクノロジーの急速な進歩もさることながら、ITマーケット全体、顧客が求めるスピードが速くなっている。そのスピードに応えるためのリアルタイム経営の確立が急務になってくるだろう。

 デルのBTO(受注生産)スタイルによる短時間での製品供給や、インターネットショッピングの24時間内での配送が評価を得ているのは、その好例だ。顧客のニーズにいかに迅速に応えられるかが成功のカギになる。

 これはITベンダーに限らず、あらゆる業種で求められる要素になっていくだろう。システム構築プロジェクトの長期化は不採算案件につながり、利益率の低下を引き起こす。

 当社が手がけるプロジェクトは、規模が大きいだけに、経営上最も引き起こしてはいけない問題になる。即時(リアルタイム)で状況を把握し、すぐに行動することが求められる。

 また、会社自体の規模が大きくなり、社内の経営判断の迅速化もこれまで以上に必要になってきた昨年には、執行役員制度を導入し、産業別に事業本部を区切るといった組織の見直しも行った。この組織再編でも、開発の効率化、経営スピードの向上などでリアルタイム化を図っていく。社員には、スピード感をもって、顧客の要望にリアルタイムに応えられるスキルを身につけてもらいたい。
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