IT Stock Frontline

話題企業が相次ぎ上場 25日には「ぐるなび」も

2005/04/25 16:04

週刊BCN 2005年04月25日vol.1086掲載

新規公開株に資金流れる傾向

 IPO(株式新規公開)銘柄が人気を集めている。4月前半は決算発表を控えて業績に関連したニュースが少なく、手っ取り早く利益が狙える新規公開株に資金が流れる傾向がある。昨年は新規公開株人気を軸にジャスダック、東証マザーズなどの新興市場が5月連休明けまでの1か月間で15-20%の指数上昇を見せており、今年も同様の展開が想定される。

 4月に東証マザーズに上場したGMOペイメントゲートウェイは公募価格80万円に対して初値は450万円と、強烈な上昇となった。

 同社はグローバルメディアオンライン(GMO)の子会社で、eコマースなど非対面販売事業者向けクレジットカード決済処理サービスの最大手。加盟店は毎月300店のペースで増加、昨年月末の稼働店舗数は7521店。年間取扱金額は1400億円に達する。

 主な加盟社は楽天、エキサイト、三越、日比谷花壇など。加盟店3万-4万店体制を目指すほか、電力、ガスなど公共料金のクレジットカード決済にも参入する方針。

 日本で家計支出に占めるカード決済比率は11%(03年)だが、「カード決済の利便性に対する認知度向上から、2013年には30%にまで高まると推測している」(相浦一成社長)という。

 4月25日に大証ヘラクレス上場予定で人気化が期待されるのが、ぐるなび。飲食店情報検索サイト「ぐるなび」を運営。利用者向けに割引特典情報(クーポン)などの掲載も行う。パソコンや携帯電話、カーナビなどの各種メディアを通じて利用者に無料で情報提供している。

 売り上げの半分近くを占めるのは「販促パックサービス」。予算の範囲内で特集やバナー広告を実施することにより、加盟店の露出度を高め、集客力に結びつけている。(有賀勝久)
  • 1