“ライブドア騒動”から垣間見える 2011年 ネットをTVが流れる日

<“ライブドア騒動”から垣間見える 2011年 ネットをTVが流れる日>6.FTTHはギガビット時代へ

2005/06/13 16:04

週刊BCN 2005年06月13日vol.1092掲載

 前号では、ADSLからFTTHへのシフトが始まっていると述べた。総延長距離700万㎞に及ぶ国内の光ファイバー基幹網が各家庭につながり始めているのである。

 その動きを加速させるFTTH技術の1つとして「GE-PON(Gigabit Ethernet-Passive Optical Network)」が注目されている。

 細かな技術説明は省くが、要は、ギガビット級の高速な光アクセス回線を複数ユーザーで共有し、汎用的なイーサネット形式でデータ伝送するため、超高速FTTHを効率的に整備できる。

 GE-PONは2004年6月、規格が標準化され、同年10月のソフトバンクBBを皮切りに、KDDIなどがGE-PON形式のFTTHサービスを開始しており、NTT東西も近い将来の採用を表明している。

 FTTHと言えば、“100Mbps”が基準だった時代は早くも過ぎ去り、“ギガビット時代”に突入しようとしているのだ。

 実際、GE-PONは1Gbpsの光アクセス回線を最大32に分岐するが、それでも1ユーザー当たり31Mbps以上の帯域が確保される。GE-PONは共有型サービスながら、場合によっては100Mbpsの占有型サービスと同等のスループット(実効速度)を得られる。ちなみに、デジタル放送のハイビジョン番組をデータ伝送するには22Mbpsの帯域が必要とされる。つまり、GE-PON方式のFTTHサービスなら、22Mbpsという帯域は、スループットとして十分に確保できる計算になる。

 もちろん、アクセス部分で帯域を確保できたとしても、光ファイバー基幹網やコンテンツ配信サーバーが集中するアクセスを処理できるかどうかは別問題なのは言うまでもない。

 ライブドア騒動の際、一部の識者からは「紅白歌合戦のように全国の多くの世帯が一斉に見る番組までネットで配信できる技術は確立しているのか。ネットとテレビを簡単に融合できるわけがない」という指摘があった。

 ネットとテレビの融合と言ったとき、それが紅白歌合戦や災害放送、サッカーの国際試合のように1000万世帯以上が視聴する番組までオンタイムでカバーすることも意味するのか(ビジネス的な意義はあるのか)は別として、次号から光ファイバー基幹網とコンテンツ配信サーバーの技術動向を見ていこう。(坂口正憲(ジャーナリスト))
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