IT Stock Frontline

ネット関連のIPO人気続く

2006/10/16 16:04

週刊BCN 2006年10月16日vol.1158掲載

軒並み公募価格の2倍に

 爆発的な人気を集めたミクシィほどではないものの、インターネット関連のIPO(株式新規公開)は相変わらず好調だ。

 9月19日に東証マザーズに新規上場したアフィリエイト(成果報酬型)サービス運営のインタースペースの初値は公募価格の2倍の120万円だった。同社が運営する「アクセストレード」は、広告主が提携先のウェブサイトに広告を掲載。ユーザーから商品の購入や会員登録の申し込みなどの成果が発生した場合に、広告主がサイト運営者に報酬を支払うシステムを提供する。また、価格比較サイト「ベストプライス」では、ネット上のショッピングサイトの中から消費者が欲する商品を選択し、その価格を比較することができるサービスを展開。43万点以上の商品の価格比較が可能で、人材派遣会社やオンライン証券の比較などのサービスも充実している。

 9月28日にジャスダックに上場したハイパーコンセプションも初値は公募価格の2倍の80万円。従業員100人以上の中堅クラスの法人を顧客にパソコンや周辺機器、OA機器を販売するコンピュータ事業が中心。大量仕入れによる原価抑制策と短納期の利便性が強み。大量在庫のリスクは「売れ筋商品を読む力で補う。在庫回転日数は6.9日と競合大手の半分以下」という。顧客は今期5400社まで増加を見込む。今後は年間1000社の新規勧誘を目標に揚げる。「首都圏だけでもターゲットは7万社と推計」と成長余力は十分だ。

 このほか、携帯電話のインターネットサイトの構築・運営などモバイル関連事業を手がけるフラクタリストが10月11日に名証セントレックスに、またソフトウェア開発やシステム運用管理などを展開するJSCが10月16日にジャスダックに新規上場。ともに人気を集めた。(有賀勝久)
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