年頭所感

【2009年 年頭所感】 IT企業トップの「決意」と「実行計画」 エプソン販売

2009/01/19 20:37

週刊BCN 2009年01月19日vol.1268掲載

知って、知らせて

平野精一 社長


 全体的な経済環境が厳しいなかにあっても、よく見ればユーザー企業にとってIT投資すべき部分は多くある。そこを見極めつつ、対応の準備をするべき年だ。

 エプソン販売は2008年に創立25周年を迎えた。今度は、2015年を目指した会社の方向性として「エプソン販売未来構想」を作成した。こういう時代だからこそ、この構想を実現するベース(基盤)を09年からつくる。会社としては売上や利益増の目標が重要になるが、一方で基盤づくりに力を入れる。

 この構想を社内では「イメージング・コミュニケーション・プロバイダ」と呼んでいる。これは、POP広告などコミュニケーションするための機材やソリューションを提供する販売会社になり、それが当社の主体事業ということを提唱したものだ。

 顧客をよく見て最適なモノを調べ「何を求めているか」を知ることがポイントになる。

 09年は、この構想に向けた組織や体質、仕組みを整備するための投資をする年にもなる。この先2~3年を標語形式で表すと、「(顧客を)知って、(顧客へ適切なエプソン製品を)知らせて、(顧客にきちんと)使っていただく」というフレーズになる。顧客から得た知識や情報が当社のノウハウになるような仕組みをつくりたい。

 例えば、官庁や役所では窓付き封筒を使うが、レーザープリンタでは溶けてしまう。このように顧客の業種・業態や用途に見合う提案ができるようにする必要がある。
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