IFRS、内部統制、プライベートクラウド
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| インフォべック 小林晃 社長 |
当社が主力として扱うERPの「GRANDIT」は、大企業のグループ企業に広めていくという戦略を立てていた。今後はさらに推進する考えで、その追い風となるのが、国際会計基準(IFRS)だ。当社は、IFRSにはずいぶん前から取り組んでいる。内部統制も上場企業を中心として広まっていくのは間違いなく、資産管理の重要性を再考していくことが重要だ。そのほかトータルコストをどうやって削減していくのか検討していく必要がある。完全Web化がその一つ。それだけでなく、プライベートクラウドといったインフラの部分がポイントになるだろう。つまり、法的規制により本業以外でのしかかっているオーバーコストを軽減できるようになるわけだが、そのインフラをどう提供するかが問題だ。運用コストや処理の整合性が勝負のポイントになってくる。技術指向よりも中身が問われてくるはずだ。
いままでのパートナー制度でいいのかを検討する必要がある。IFRSでいえば、コンサルティングファームで、会計のスペシャリストといったところをパートナーとしていきたい。サービス事業者などもパートナーとして拡充していくつもりだ。もちろん、大手企業の情報子会社に外販してもらう従来モデルも加速させていきたいと考えている。
従来型のビジネスモデルは、転換期にある。保守料という概念はなくなるだろう。とはいえ、内部統制の問題があり、しばらくはASPと併存するとみている。