コネクティングパワー
 |
| JFEシステムズ 岩橋誠 社長 |
ITサービスの価値は、個々の社員の発想力にある。ソフトウェアの開発力も重要だが、元を突き詰めれば、新しい情報システムのあり方を定義するコンセプトが大切なのだ。ERPや仮想化、クラウド・コンピューティングなど、次々と生み出されるIT商材は、欧米企業の発想力、斬新なコンセプトに基づくものであり、決してソフト開発の技術力だけが勝っているのではない。
キーワードの「コネクティングパワー」とは、当社が提供するITサービスが顧客のビジネスを組み立てるうえでの“接着力”になることを指す。顧客のビジネス、顧客のその先にいる顧客やマーケットを視野に入れ、知恵を出す。ITの仕組みを“ハブ”として活用し、顧客のビジネスを着実に伸ばす。コネクティングパワーは、さまざまな業種やビジネスの要素、市場をつなぎあわせる力であり、SIerである当社の原動力の一つと捉えている。
例えば、経営や製品の品質を高めたり、物流を効率化したり、原価を低減したりと、ITサービスで実現できることは多い。クラウドのインフラを活用すれば、減価償却の負担を大幅に軽減し、より迅速で柔軟な情報システムを構築できる。重厚長大の従来型のITサービスが通用しにくい時代だからこそ、独創性のあるコンセプトを具現化する手法が求められる。顧客のビジネスのコネクティングパワーになることで、ITは大きな価値を生み出す。ここに当社のビジネスチャンスがある。