挑戦の年

青木正 社長
 年が改まった2011年も厳しい状況が続くとみている。2010年度はAndroid関連の組み込み案件が好調だったが、金融、保険業界では合併やシステム統合の実施が先延ばしされたり、当社の中心顧客層である中堅規模企業の業績回復が遅れて受注が伸び悩んだ。

 中堅企業の顧客に向けて、09年度の第3四半期から立ち上げたクラウドサービスの提案をしており、受注は予定通り伸びている。だが、受注金額がもともと低いため、落ち込んだ業績を補完するまでには至っていない。

 2010年は人員整理を行ない、全体のスキルの底上げを図るべく教育カリキュラムを組んで実施した。上流工程へのキャリアパスを早めていくことを目的に、営業と開発が一体となって意識的に施策を打っている。

 従来から行っているSI事業、組み込みソフトウェア開発、LSI設計、データセンター事業といった事業には継続して力を入れていく。だが、従来型の仕事だけで大きく飛躍するのは難しい。

 2011年は「挑戦の年」として、中期経営計画で掲げた「既存事業の強化+まったく新しい形の事業」を企画する。これまでは顧客から開発案件を受注していたが、当社のノウハウをサービスやソフトウェアにパッケージ化して収益を得るビジネスを強化する。今期はそのサービスなどを揃えて、具体的に数字に成果として反映させたい。景気に左右されないビジネスに注力して、利益増を図る。