年頭所感

【2012年 年頭所感】 コア

2012/01/19 20:40

週刊BCN 2012年01月16日vol.1415掲載

DDM

簗田稔 社長
 「DDM」とは、ドキュメントデータ管理を意味する言葉だ。このキーワードを挙げた理由は、まずDDMを当社の主力商材の一つに育てたいという思いと、われわれが強みとする組み込みソフト領域を再び伸ばしていく起爆剤にする狙いがある。DDMは、当社が開発したIT資産管理「ITAM(アイタム)」の中核エンジンを応用し、ドキュメントの移動やステータスを紐づけ管理するものだ。ドキュメントを「デバイス」に置き換えると、DDMではなく、M2M(マシン・ツー・マシン)のエンジンに早変わりする。

 つまり、業務アプリケーション分野ではDDMやITAMを切り口とし、スマートコミュニティ分野ではスマートメーターやスマートデバイス、各種センサーを紐づけて管理するソリューションとして役立てる。もとのエンジンはITAMで実績を積んできた構成管理データベース(DB)技術だ。スマートコミュニティではデバイスとの関わりが深いので、当社の組み込みソフト技術を存分に生かせる。また、業界有志で組織する新世代M2Mコンソーシアムへの参加を通じて標準化に取り組み、ユーザーの利便性向上にも努める。

 組み込みソフトに強い当社といえども、かつてのようにメーカーからの発注を待つだけではダメだ。DDMやM2Mなど、新しいビジネスを積極的に仕掛けていくことで事業を拡大していく。
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