日本ユニシスは、子会社との連携を強化し、ITやネットワークに関連する製品・サービスを強化している。システムインテグレーション(SI)とネットワークインテグレーション(NI)の融合を実現するため、これまでネットワーク系インテグレータの買収を進めて積極的にグループ規模を拡大してきた。連結売上高3000億円の規模を早期に実現することを目指している。また、三井物産の子会社でもある同社は、関連会社としてSIとNIを手がける三井情報と、時には競合しながらビジネスを手がけている。(取材・文/佐相彰彦)

売上高3000億円の早期実現を目指す

 日本ユニシスは、20社近くの子会社を抱えており、SIやNIの領域でシステムの提供や保守・サポート、アウトソーシングやクラウドなどを主力事業に据えている。売上規模は、昨年度(2012年3月期)時点で2551億円。三井物産のIT関連会社のなかで最大のインテグレータに位置づけられる。もともとは、米ユニシスの関連会社として大型汎用機を販売するベンダーだったが、06年に米ユニシスとの資本関係を解消している。

 三井物産系列として注目を集めたのは、三井情報との関係だ。三井情報は07年4月1日、SIを手がける三井情報開発とNIを手がけるネクストコムが合併して誕生した会社だ。三井情報開発とネクストコムともに三井物産系列だった。日本ユニシスと事業が重なる会社が誕生したということで、業界では「三井物産系列同士の競争激化」「三井物産系列のITベンダー統合に向けた序章」などと囁かれた時期もあった。しかし、三井情報が誕生した同じ年の6月に、日本ユニシスがネクストコムのライバルだったネットマークスを買収。NIをさらに強化した。今でもまれに競合する場面はあるものの、日本ユニシスが金融機関やPaaS、三井情報が医療やSaaSなど、得意の業界やサービスが異なることから、三井物産系列全体で業界屈指のSI/NIを提供しているといえる。

 ネットマークスを買収した日本ユニシスは、もともと子会社だったユニアデックスの力を発揮させようと、08年5月1日、ネットマークスの子会社だったエス・アンド・アイをユニアデックスの子会社として再スタートさせた。日本ユニシスを核に、ユニアデックス、エス・アンド・アイ、ネットマークスの3社が連携してITとネットワークを融合した製品・サービスを提供する基盤を整えたわけだ。

 日本ユニシスグループは今年度、14年度までに売上高を現状の2500億円規模から2800億円規模に引き上げる3か年事業計画を策定した。これを確実に達成し、早期に3000億円規模にこぎ着けることを狙っている。