IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!

<IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!>90.東京商工会議所(上) ウェブ上でITCに相談

2012/08/23 20:29

週刊BCN 2012年08月13日vol.1444掲載

 経営改善を目指して主に中小規模の企業にIT活用についてアドバイスするITコーディネータ(ITC)は、企業を訪問して、現場で情報システムの課題を解決するのが、一般的な活動パターンだ。しかし、このようなかたちでは、企業が気軽に相談を持ちかけにくい。そこで、企業がITCにもっと気軽に悩みを相談することができる窓口が生まれることとなった。東京商工会議所の地域振興部の「ホームページ戦略活用相談室」がそれだ。今年4月に開設したもので、ホームページ活用を得意とする17人のITCがウェブ上で無料相談に応じる。

 「ホームページ戦略活用相談室」は、専用サイトで入力フォームを設け、企業は自社のホームページ活用について相談したいことを書き込む。フォームに書き込まれた内容が東京商工会議所の事務局を通じて各ITCに送信され、ITCはウェブ上で迅速に企業の質問に回答する、というユニークな仕組みだ。この仕組みでは、一人のITCが回答するやり方だけでなく、数人のITCがディスカッション形式で答える方法もあるので、企業は多様な観点からアドバイスを受けることも可能になっている。

 東京商工会議所地域振興部の副部長でIT化支援担当課長の橋本一朗氏は、「相談室は、『ホームページを開設したものの、問い合わせ件数がまったく増えない』というような企業の悩みに対応していて、ホームページを戦略的に活用し、営業力の強化に結びつけることを目的としている」と説明する。4月に相談室を開設して以来、これまでにおよそ100件の相談が寄せられており、「問い合わせ件数を増やしたい」とか、「海外向けのホームページをつくりたい」「アクセス数を上げるために、SEO(検索エンジン最適化)対策を図りたい」といった内容の相談が多いそうだ。

 橋本副部長は、「相談室を利用するのは、ホームページで製品を販売するなど、コンシューマ向け事業を手がける企業が多数を占める」という。さらに、「相談室の受付は24時間対応なので、夜、仕事が終わってから利用する企業が多い」そうだ。時間帯を問わないというウェブのメリットを生かして、相談室を活用している企業が多いという実態が浮かび上がっている。(つづく)(ゼンフ ミシャ)

ホームページ活用の悩みをウェブ上でITCに投げかけることができる
  • 1

関連記事

<IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!>88.紀伊乃国屋(上) 高級旅館に舵を切る

<IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!>89.紀伊乃国屋(下) アンケートの内容をExcelで管理

<IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!>86.ウイスタリア洋菓子店(上) ケーキづくりの合間にサイトを更新

<IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!>87.ウイスタリア洋菓子店(下) データ活用を視野に入れる