キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、遠隔監視などに使うネットワークカメラを切り口としたシステム構築・運用に取り組む。キヤノングループの強みである光学技術を応用した商材だ。
大規模プロジェクトが進行中

キヤノンITS
伊藤正紀
執行役員 ネットワークカメラは、数十~数百台規模で運用し、撮影した映像をコンピュータで分析。異常があれば自動的に警告を発するシステムと一体となって稼働する。用途は、企業の倉庫や工場の製造ライン、店舗などの中小規模なものから巨大プラントや都市全体の防犯に役立てることまで幅広い。
キヤノンITSは、現在、中国のある公園の保安管理にネットワークカメラを適用するプロジェクトを進めている。この公園は歴史的建造物を保護する役割も兼ねていることから、「公園管理者が最も注意を払う防火を念頭に置いたシステム設計にしている」(伊藤正紀執行役員)という。
カメラの映像だけでなく、温度や湿度、煙感知などさまざまなセンサデバイスと組み合わせた「M2M(マシン・トゥ・マシン)方式で総合的に防火、防犯に役立てる」ともいう。公園全体をカバーするには、防犯カメラだけでも200台ほどが必要な規模になるという。キヤノンITSは、M2Mや自動分析の仕組みを含めた、システム一式の本格的な受注・構築に向けて商談を進めている。(安藤章司)