年頭所感

【2014年 年頭所感】 NECソフト

2014/01/16 20:40

週刊BCN 2014年01月13日vol.1513掲載

古道義成 社長
 キーワードは「一」というひと文字にしたい。2014年4月1日付で、NECグループの地域ソフトウェア会社(SE会社)7社が合併して「一つ」になり、「一致団結」することが求められている。1980年代の国内情報サービス市場の拡大期には地域SE会社が最大で19社まで増えた。それが、今回一つにまとまり、「はじめ」、すなわち初心に返り、時代の変化に適応した新しいビジネスを組み直していきたい。そうしたさまざまな思いを込めて「一」とした。

 NECグループが社会ソリューション事業を重点分野に位置づけているなかで、当社としてもエネルギーや水、環境問題など社会インフラが抱える課題を、ITの切り口で解決できるよう努めていく。NECグループはもともと官庁自治体や金融、医療、防災防衛、航空宇宙といった公共セクターでの競争力が高い。今回の地域SE子会社の統合も、こうした強みをより伸ばすためのものだと理解している。国内情報サービス市場は成熟度を増しているが、自社の強みの軸がしっかりしていれば、ソフトウェア開発やSIの仕事は減るどころかむしろ増える。

 世界を見渡せば、アジア成長国や南米などで社会インフラ絡みのIT投資が伸びており、国内での成功事例を海外へ積極的に展開する余地は大きい。2014年、当社をはじめとするNEC地域SE子会社が一つにまとまることで、NECグループが力を入れる社会ソリューション領域での競争力を高める原動力になっていくと考えている。
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NECソフト=http://www.necsoft.co.jp/