年頭所感

【2014年 年頭所感】 日本情報通信(NI+C)

2014/01/16 20:40

週刊BCN 2014年01月13日vol.1513掲載

野村雅行 社長
 クラウド時代に何がいちばん求められるかといえば、「ハイバリュー・インテグレーション」である。ソーシャルサービスやモバイル、アナリティクス、クラウドの頭文字をとった「SMAC」という言葉があるように、ビジネスシーンでクラウドやモバイルをベースとするサービスは、一段と強く求められるようになる。SMACを使えば、これまで得られなかった利便性が享受でき、企業の生産性向上に役立つが、一方で、企業活動に欠かせない情報セキュリティも、従来とは違ったかたちで提供しなければならない。

 基盤となるクラウドは、自社だけで使うプライベートクラウド方式もあれば、Amazonのようなパブリッククラウド方式もあり、その中間的なサービスなど多様化している。例えば、重要な情報は自社で管理できるプライベートクラウドに格納し、そうでない情報はコストパフォーマンスがいいパブリッククラウドを活用する。情報の重要度や機密度に合わせて情報セキュリティの強度を柔軟に変えつつ、エンドユーザーのユーザーインターフェース(UI)上では、すべての情報を統合したかたちで見せる。バックエンドでは、セキュリティ強度別に分散的に管理しつつ、UI上では統合して見せることでセキュリティとユーザビリティを両立させる仕組みの一例である。

 高度な技術とインテグレーション力が要求される分野であるがゆえに、こうした「ハイバリュー・インテグレーション」の技術やノウハウをもつ当社の強みを生かして、ビジネスを伸ばしていく。
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