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<中国・ASEANで儲ける――現地でヒットする商材・ダメな商材>第26回 台中の自由貿易を背景に
2014/04/10 20:29
週刊BCN 2014年04月07日vol.1525掲載
クララオンラインは「台湾活用型ビジネス」を積極的に推進している。台湾は中国と「両岸経済協力枠組み協議(ECFA)」を結び、FTAに相当する自由貿易を加速度的に拡大。日本からみれば、台湾が中国市場への入り口のような位置づけになりつつあるからだ。ECFAのサービス業分野を開放する協定を巡っては、今、台湾の世論を二分する大論争を巻き起こしているほどのインパクトがある。台湾との距離を縮めたい中国の意向と、中国の経済的影響下に置かれたくない台湾の思惑が交錯する状況を、日本の情報サービス業界からみると、「台湾活用型ビジネス」を一段と拡大するチャンスの側面もある。
「台湾活用型ビジネス」を推進
香港は長らく中国市場の入り口としての役割を果たしてきたが、ECFAがこのまま進行すれば、こうしたポジションに台湾も加わる可能性もある。クララオンラインは日系IT企業のなかで、いち早くこの動きに着目し、台湾を経由しての中国市場向けインターネットサービスの拡充に取り組んできた。2012年には台中の間に新たな海底ケーブルが敷設され、「台中間のインターネット通信速度の実測値は、日中間の実に2~3倍も速い」とクララオンラインの長岡利幸・ゼネラルマネージャーは評価している。また、中国だけでなく、台湾も含めた華人市場へのファーストステップとして、台湾を中国からASEANにまたがる「広く華人市場への入り口とみるユーザー」も増えている。クララオンラインはこうしたニーズを捉えることで、ビジネスを伸ばしているのだ。(安藤章司)
クララオンラインは「台湾活用型ビジネス」を積極的に推進している。台湾は中国と「両岸経済協力枠組み協議(ECFA)」を結び、FTAに相当する自由貿易を加速度的に拡大。日本からみれば、台湾が中国市場への入り口のような位置づけになりつつあるからだ。ECFAのサービス業分野を開放する協定を巡っては、今、台湾の世論を二分する大論争を巻き起こしているほどのインパクトがある。台湾との距離を縮めたい中国の意向と、中国の経済的影響下に置かれたくない台湾の思惑が交錯する状況を、日本の情報サービス業界からみると、「台湾活用型ビジネス」を一段と拡大するチャンスの側面もある。
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