8月下旬、岐阜県のソフトピアで「Ogaki Mini Maker Faire 2014」が開催された。このイベントは、オライリー・ジャパンが東京で主催する「Maker Faire」の地方版で、大垣では3回目のイベントである。東京以外での開催は、それだけでも珍しいのに、大垣ではすでに4年前から隔年で開催しているという実績は誇らしい。最近では3Dプリンタなどの流行で、ものづくりへの視線は一気に熱くなっているが、ソフトピアでは、それを先取りするかのように、ITとものづくりの連携や融合に新たな産業化の可能性を感じ取っていた。
しかし、それだけではない。大垣市はもともと製造業を中心に発展してきた都市であり、このようなものづくりのイベントを支援する気風をもっている。大垣商工会議所、岐阜県工業会、ぎふIT・ものづくり協議会などが実行委員会に参加し、大垣市と岐阜県を挙げて、このイベントを盛り上げる仕組みを形成している。まさに産官学が一体となって、さらに市民も巻き込んで楽しいイベントを開催したことが、「Ogaki Mini Maker Faire 2014」を成功に導いた。これぞ、石破版地方創生である。地方創生は、地方自らの覚悟と戦略によって達成されるべきものである。