年頭所感

【2016年 年頭所感】 NECフィールディング

2016/01/07 20:40

週刊BCN 2016年01月04日vol.1610掲載

中江靖之 社長
 2015年は、「メタモルフォーゼ(変身)」というキーワードを掲げて、新規事業を次々と立ち上げたり、社員の仕事のやり方を変えたりとさまざまなことに取り組んだ。メタモルフォーゼを完全に達成したわけではないが、悪いところを修正したことによって基盤は整えることができた。そこで、2016年は「グランディール(成長)」を掲げて次のフェーズへ進めようと考えている。

 具体的には、主力の保守サービスで保守要員の業務内容を明確化して、その業務内容と顧客のニーズを照らし合わせて顧客満足度の向上に取り組んでいく。これは、キャパシティをコントロールすることにもつながって、顧客と当社の両方にメリットをもたらすと確信している。また、新規事業では新商品の販売にも着手している。菌やウイルスなどを分解する光触媒環境浄化装置や自動おしぼり製造機など非IT機器もカバーするようになった。また、太陽光パネルや、純国産製品を中心にドローンの取り扱いも始める予定だ。現段階では、保守の既存顧客に対して提案しているが、新商品をフックに新規顧客の開拓も進めていく。

 ITシステムの保守は、ハードウェアの価格下落で厳しい状況が続いている。しかし、IoTに代表されるように、非IT機器がネットワークでつながる世界の到来が近づいている。そのような流れを見据えながら、全国400拠点と3700人の保守要員を武器にビジネスを手がけていく。
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外部リンク

NECフィールディング=http://www.fielding.co.jp/