パブリッククラウドを使うことへの抵抗感が、昨年まででかなり薄れてきたと感じている。しかも、従来はSaaSの導入が中心だったが、すでに存在するシステムをクラウドへ移し替えていくニーズが今まさに大きく伸びようとしている。レガシーシステムとの連携など、クラウドの仕事はますます増えると考えている。
あらゆるビジネスにおいて「所有から利用へ」というクラウド型の考え方が広がっているが、昨年販売を開始した「Zuora」は、そのようなストック型ビジネスを支援する製品だ。月額制サービスを提供する事業者の収益を向上させるためのプラットフォームで、ソフトウェアやコンテンツのプロバイダから多くの引き合いをいただいている。さらに、設備や機器などのハードウェアについて、利用分だけ課金するモデルにも適用可能なため、IoTのビジネス基盤としても採用が期待できる。
当社には三井物産のIT子会社として蓄積してきた長年のナレッジがある。今後はそれを生かしたアウトソーシングサービスの外販を強化していきたい。とくに、グローバルの拠点をシームレスにつなぎ、ガバナンスを一元化したいといったニーズには、三井物産グループでの実績をベースとしたご提案が可能である。今、デジタルトランスフォーメーションが叫ばれているが、お客様のIT部門は既存システムの運用や社内サポートに忙殺されているケースが少なくない。ITの面倒ごとをわれわれにお任せいただくことにより、コストの最適化とお客様のビジネスのデジタル化をご支援していきたい。