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宝情報 テレワークの懸念をSSL-VPNで解消 SonicWall SMAレンタルサービス

2020/11/26 09:00

週刊BCN 2020年11月23日vol.1851掲載

初期費用を抑えて売れ筋のSSL-VPN専用機+サポートを導入

 コロナ禍を機に突然始まったテレワーク――。この新しい働き方にはプラスの側面があるものの、セキュリティの懸念が存在することも確かだ。その懸念を払拭するのに役立つのが、セキュアな通信路を確保できるSSL-VPN専用機「SonicWall Secure Mobile Access(SMA)」。このSSL-VPN専用機にサポートサービスを付加したうえで、初期費用を抑えて導入できるようにしたのが、宝情報の「SonicWall SMAレンタルサービス」だ。

テレワークのセキュリティ懸念は
SSL-VPN装置の導入で解消できる

 政府が新型コロナウイルス感染症対策としての緊急事態宣言を発令したのは、2020年4月7日のこと。宣言は5月25日に解除されたが、これを機に急拡大テレワークは今でも多くの企業で実施されている。

 「テレワークには業務効率化などのプラスの側面があるが、その一方でセキュリティの懸念が存在することも確か」と話すのは、ITセキュリティ商品のディストリビューターとして知られる宝情報の佐々木二郎氏だ。テレワークでは自宅などの社外から社内ネットワークにアクセスすることになるので、セキュリティ対策を強化しないと、不正アクセスや情報流出などの被害が生じかねないというのである。
 
 そうした懸念を払拭するためのソリューションとして、セキュアな通信路をSSL技術で実現するSSL-VPN装置が今注目されている。「当社のSonicWall Secure Mobile Access(SMA)は、日本市場で最も出荷台数が多いSSL-VPN専用機」と語るのは、ソニックウォール・ジャパンの正岡剛氏。「SMAは多機能・高機能でコストパフォーマンスが高く、IT担当者が少ない中堅中小企業でも容易に運用管理ができる」と胸を張る。
 
ソニックウォール・ジャパンの正岡剛氏

 例えば、SMAはPCだけでなく、タブレット端末やスマートフォンにも対応。デバイス側のOSとして、Windows、macOS、Linux、iOS、Androidの5種類をカバーしている。また、リモートからのアクセスに対して、Active Directory、LDAP、RADIUSの各認証サーバーでの認証が可能。ワンタイムパスワード(OTP)も標準機能に含まれているので、2要素認証方式で守りを固めるのも容易だ。セキュリティレベルをさらに高めるための機能として、デバイス側OSのバージョンやアンチウイルスソフトの有無に基づくエンドポイント制御、デバイスの固有情報に基づくデバイス管理などの機能も用意されている。

 SMAのもう一つの強みは、Sonic Wallがクラウド上で運用しているサンドボックス「Capture ATP」を利用できる点にある。「このサンドボックスはEmulation、Hypervisor、Virtualization、Real Time Deep Memory Inspection(RTDMI)の四つのエンジンを同時に使って通信内容を解析している」と正岡氏。やりとりされるデータにマルウェアなどが潜んでいないかを常時検査しているので、従業員が自宅で使っているPCから悪性のファイルが社内ネットワークに侵入するのを防げるという。

宝情報のSMAレンタルサービスは月額
レンタル制でサポートも付く

 SonicWall SMAはこのように優れたSSL-VPN専用機なのだが、全ての企業がこれをすぐに導入できるわけで    はない。「パンデミックや大規模災害は突然に発生するので、予算手当てが間に合わないこともしばしば」と正岡氏。佐々木氏は、「導入費用を確保できても、その運用管理にあたる人材をすぐに用意できるとは限らない」と指摘する。
 
宝情報の佐々木二郎氏
 
 そこで、宝情報は「SonicWall SMAレンタルサービス」という商材を企画・開発。20年5月から同社の販売パートナー向けに供給を開始した。
 

 SonicWall SMAレンタルサービスの主な特徴として、佐々木氏は「月額レンタル制」と「サポート付き」の2点を挙げる。

 このサービスでエンドユーザーに提供されるのは、SMAのSOHO/中堅中小企業向けモデルであるSMA 210(最大50ユーザー同時接続)およびSMA 410(最大250ユーザー同時接続)の2機種。佐々木氏は、「SMA 210の場合は月額1万円台から利用できるので、初期費用を抑えるのにぴったり。資産として計上することなく、毎月の費用として処理できるため、社内決裁も容易」と話す。

 このほか、オプション扱いにはなるが、クラウド型サンドボックス「Capture ATP」を併用することも可能。災害時などは「スパイクライセンス」を追加して一時的に同時接続ユーザー数を増やすこともできる。

 また、SMAの運用管理に不安を感じるエンドユーザーのために、宝情報は同社のサポートセンターによるサポートサービス(平日9~17時)も提供する。「本来は販売パートナー様向けのサービスだが、エンドユーザー様からの問い合わせに当社が直接にお答えするオプションも用意している」と佐々木氏。問い合わせ対応、ユーザーの追加や設定値の変更といった運用管理作業をリモートから代行するサービスも提供していると付け加える。

 新型コロナウイルス感染症が収束しても、いったん広がったテレワークという働き方は日本の社会に定着していくとの見方が強い。テレワーク市場の拡大を見越して、宝情報はパートナー企業の発掘にも熱心に取り組んでいる。「新しく参加されたパートナー企業様には営業向けとエンジニア向けの勉強会を行っているほか、お客様訪問時の当社職員の同行も必要に応じてお受けしている」と佐々木氏。テレワーク需要の高まりをビジネス拡張の機会と考える販売店にとって、宝情報のSonicWall SMAレンタルサービスは切り札の商材となることだろう。
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外部リンク

宝情報=https://takarajoho.co.jp/sma/