ニュース

ソフトバンクと米Oracle、協業を通じてソブリン性のあるクラウドサービス提供へ

2025/10/08 16:43

 ソフトバンクと米Oracle(オラクル)は10月8日、クラウド上のデータやシステムを自国の管理下で運用し、データ主権(ソブリン性)を備えたサービスの提供に向けた協業を開始したと発表した。ソフトバンクが日本市場向けにGPUの利用などを支えるクラウドサービスとして、「Cloud PF Type A」の提供を2026年4月から順次開始するほか、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」で提供されているAIサービスも展開する予定。

 Cloud PF Type Aでは、オラクルの「Oracle Alloy」を活用したクラウド基盤をソフトバンクの国内のデータセンターに導入し、管理・運用する。OCIの200種類以上のクラウドやAIサービスを利用できる。26年4月の提供開始は東日本のデータセンター(DC)からとなるが、同年10月には西日本のDCでも提供を開始する予定。

 オラクルの暗号鍵管理サービス(KMS)「Oracle Cloud Infrastructure Vault」とソフトバンク独自のKMSを組み合わせることで、セキュリティーも確保できる。ソフトバンクのマルチクラウド接続サービス「OnePort」やVPNサービス「SmartVPN」による閉域網接続によって、複数のクラウドサービスを安定的かつ効率的に利用できる環境を構築するのも特徴。

 ソフトバンクのMSP(Managed Service Provider)サービスを通して、クラウドの運用から管理までの一貫した支援を展開する。
  • 1

関連記事

日本オラクル、政府、自治体システム共通化を検討 内閣官房担当者がサービス開発に期待感

日本オラクル、NetSuiteの業界特化スイートやAI機能を拡大 Fusion Cloudと連携事例も

ソフトバンクグループ、米OpenAIと合弁会社設立へ 企業独自の生成AIを開発・販売

外部リンク

ソフトバンク=https://www.softbank.jp/

Oracle=https://www.oracle.com/jp/

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>

連載第5回:先進製品の取り扱いやソフトのクラウド販売を支援

× こちらから>>