米New Relic(ニューレリック)日本法人は3月19日、説明会を開催し、AIやUXの改善に関する新機能について紹介した。これによりビジネスのダウンタイム削減をはじめとした支援を強化する姿勢だ。
AIに関する機能では、「Response Intelligence」「Agentic Integrations」「Predictions」について解説した。インシデント対応のプロセスにおいて、さまざまなツールを行き来し対応した結果トラブルシュートが長期化する、問題が顕在化してからの後手の対応などの課題が存在した。Agentic Integrationsは、各種ツールとAIエージェントが連携してタスク遂行を支援し、Response Intelligenceはインシデントの影響や過去の類似事象、緩和策などをAIが自動で収集して提示することで対応の高速化を図ることができる。Predictionsは、過去のデータを学習して将来の傾向を予想してくれるため、先を見越した対応が可能となるという。
UX改善に関する機能としては、モバイルアプリやブラウザー、動画再生デバイスなど幅広い対象から動画ストリーミングの品質向上に必要な情報を収集して可視化し、動画ストリーミングのオブザーバビリティーを実現する「Streaming Video&Ads」と、サイト上でのユーザーの画面操作やUXの改善ポイントをAIが自動で解説する「Engagement Intelligence」について説明した。
松本大樹 執行役員
執行役員の松本大樹・技術統括兼CTOは、「オブザーバビリティーに必要な3要素である集約、分析、可視化の領域に関しても引き続き強化するほか、AIを使ってバックエンドも強化していく」と述べた。
(大向琴音)