セキュリティーベンダーのESETと同社製品の国内総販売代理店であるキヤノンITソリューションズが9月、合弁会社のイーセットジャパンを立ち上げました。思えば今年2月に開催されたイベントで、ESETのリチャード・マルコCEOは日本での拠点開設に言及しており、今回の発表を受けて、それがこのことだったのかと合点がいきました。

 日本法人設立の主な目的の一つがブランド力の向上。日本でESETは主に個人向けのウイルス対策ソフトで知られていますが、認知度はまだまだ「課題」であると認識しているようです。情報発信を強化しブランド力を上げていくことで、個人向け製品の販売増を目指します。

 また、エンタープライズ向け製品の展開にも注力し、新製品の投入も予定しています。そのためのカギが、ESET本社が持つノウハウ。日本の顧客のニーズをより近い距離で聞き、それを踏まえてESETの技術を製品に反映できるようにしたことも、ブランド力の向上と並ぶ目的として位置付けています。

 これに向けて、まずは日本法人の体制を整えることから進めていく考えとのこと。エンタープライズ市場でも存在感を示せるか、今後の動向に注目です。(前田幸慧)