旅-経営者の目線-

<旅-経営者の目線->65.南紀巡りと高野山の旅-(3)瀞峽・川湯・高野山

2004/07/05 15:27

週刊BCN 2004年07月05日vol.1046掲載

 ジェット船での瀞峽上り下りは、紅葉には早い時期だったためか、もう1つ期待はずれであった。

 川湯は800年の老舗旅館富士屋に泊まる。熊野川の支流大塔川の川底から湯が湧き出ている天然の露天風呂である。何度かテレビで見たことがあるので、期待して川湯に入った。辺りの雰囲気は良かったが、川面に死んだ小魚が浮いていて、その悪臭が鼻をつき、とても雰囲気を楽しむどころではなかった。

 高野山。龍神温泉と護摩壇山を越えて高野山に着く。ここを訪れるのは3度目になる。弘法大師の開山以来1200年、標高1000メートル山上に広がる真言宗の仏都である。金剛峯寺や根本大塔をはじめ多くの寺院と商店が立ち並ぶ別世界である。

 高野山には、義経の逃避行や秀次の切腹など悲しい事件もあったが、謙信や、信玄、信長、秀吉、家康、光成、光秀など史上に残る武将達が呉越同舟で、それぞれの墓に葬られている。その他、高麗陣敵味方供養碑もあり、新しいものとしてはビルマ戦没者供養塔や前橋予備士官学校慰霊碑、そして戦犯として処刑された昭和殉難者法務死慰霊碑もあった。これら第2次大戦の犠牲者のために万感の想いをこめて霊安かれと祈りを捧げた。

 小泉首相の靖国神社参拝を、中国、韓国や一部の日本人が批難しているがおかしい。古来日本人の宗教感は排他的な一神教ではなく、もっとおおらかなもので、死者は敵味方の区別なく、等しく霊安かれと祈ってきた。

 1995年9月、役員旅行で一乗院の宿坊に泊まり、精進料理を頂き、厳粛な朝のお勤めをしたことは貴重な体験であった。
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