旅-経営者の目線-

<旅-経営者の目線->76.竿灯・ねぶた祭りクルーズ-(2)秋田竿灯

2004/09/27 15:27

週刊BCN 2004年09月27日vol.1057掲載

 秋田の竿灯祭りは用意された桟敷から観ることができた。竿灯大通りは片側4車線と広く、しかも電柱がない。流石である。

 1本の太い竹竿に9段46個の提灯をぶら下げた竿灯が230本参加した。夕暮れを待って威勢のよいお囃子の音と共に点灯した竿灯を2人で横に担いで入場行進が始まった。そろいの法被に笛太鼓と鉦の音が響き本番を前に、お祭りムードは刻々盛り上がってくる。意外にもお囃子は女性が多かった。

 ピーッという笛の音で、一斉に竿灯が立ち上がった。「どっこいしょーっ、どっこいしょーっ」の懸け声や手拍子と共にいよいよ本番の演技開始である。演技は流し、平手、額、肩、腰で挙げるの5種だが、5本6本と継竹を継ぐと高さ20メートル重さ50キロにもなる。それらの技を次々に演ずる妙技に観客から拍手が鳴り響く。遠く近く多数の竿灯が揺れ動く様は圧観であった。

 しかし、中にはバランスを崩して倒れる竿灯もいくつかあり、テレビで観る妙技とは一味違い親近感があった。また大人顔負けの妙技を披露する少年達もいたりして、町を挙げての地元の指導や層の厚さを知ることができた。

 竿灯祭りは国の重要無形民俗文化財に指定されており、8月3-6日の4日間行われ、百数十万人の観客が集まる。今回その熱気と興奮を肌で味わった。

 その夜23時秋田港を出港し、青森港に向かった。今回の旅では津軽海峡竜飛崎沖の航行を楽しみにしていたが、来る時同様今度も夜中、しかも曇り空なので、夢の中で通過してしまった。

 翌6日。気がつくと右舷に点々と人家の灯りが見えた。船はすでに陸奥湾に入っており、津軽半島の人家の灯りであった。10時青森港入港、岸壁で市長以下の派手な歓迎を受けた。
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