しゅりのステップアップゴルフ

<しゅりのステップアップゴルフ>23.【実践編その1】コースでつい右に向いてしまう

2005/06/13 15:26

週刊BCN 2005年06月13日vol.1092掲載

【Q】練習場では目標をきちんと決めて打てるのですが、コースだとなかなかうまく目標が取れずに、よく右に向いていると言われます。目標の取り方を教えて下さい。

 確かにゴルファーの90%が右に目標を取りすぎているといっても過言ではありません。多くのゴルファーが自分のスタンスをピン方向に向けてしまい、そのまま打とうとしているため、カット打ちになりスライスボールを打つ羽目になってしまうか、そのまま右へすっぽ抜けたようなボールが出てしまいます。下記の要領で正しい目標を取ってみましょう。



【1】目標は必ず後方から

 まず、必ずボールの後方から、ボールの行き先を決めてください。自分が“ボールに行って欲しい方向”をまず決めましょう。

 そこで重要なのは、スタンスを決めた後、上半身が前傾している状態で目標を決めるのではなく、前傾しない状態で正しく目標を見ることです。前傾姿勢をしてしまってからでは、そこで錯覚が生じますので正しい目標が把握できません。1球1球目標を取ることは面倒くさい動作ですが、おっくうがらずに実践してみて下さい。

 またその際に、ボールの5-10cm前にちょっとした目印を決めると良いでしょう。折れた芝でもいいですし、色の変わった葉などを目印にしてみましょう。



【2】足と肩のラインは目標より左

 目標を決めたら、足と肩のラインをその目標に向けるのではなく、クラブフェースをボールと目標を結んだ線に合わせます。

 そして、足と肩のラインは目標の線とあくまでも平行に構えてください(図)。このスタンスをすると、かなり自分が左に向いているような気がしますが、それが正しいスタンスの方向です。

 ゴルフはテニスのようにインパクトでボールの行き先を変えるスポーツではありません。インパクトでボールの方向を変えてしまうと、ミスショットを招くどころか、どのクラブで打っても同じ飛距離であるなどのさまざまなミスにつながってきます。あくまでも方向を正しく取ることが重要です。



 それでは、GOOD GOLFING!
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