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オフィス市場に打って出る

2006/01/30 15:27

週刊BCN 2006年01月30日vol.1123掲載

 「われわれが頑張らないと、店頭市場からも見放されてしまう」と、いささか緊張した表情を見せるのは、コニカミノルタプリンティングソリューションズの木村則夫事業企画室室長。同社は、コニカミノルタグループの中でプリンタの販売を担当している。プリンタやMFPの開発製造を行っているのは、コニカミノルタビジネステクノロジーズだが、1月24日、4連タンデム方式のカラーレーザープリンタ2モデルを発表、オフィス向けにも本格的に打って出る意向を表明した。

 コニカミノルタグループのプリンタ事業は、99年に買収したQMS(キュー・エム・エス)の技術がベースになっている。OEM事業を中心に展開してきたが、04年11月にA4対応のカラーレーザプリンタを発売、自社ブランドでの販売にも本腰を入れだした。A4機なので、メイン市場はSOHOやコンシューマ市場に置き、店頭ルートでの販売に力を入れてきた。「大手量販店は押さえた。進出1年で、A4カラーのシェアは10%はいったはず」と木村室長。冒頭の発言は、デジカメ撤退を受けてのものだが、今後は、激戦の続くオフィス向け市場にも打って出る。08年の目標は、A4カラーで年間販売台数1万6000台、シェア15%、A3カラーは1万8000台、シェア5%に置く。かなり強気の数字だが、VARやSI系のルートも積極的に開拓していく意向だ。(意)
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