旅の蜃気楼

若手営業部員の見た「台湾」

2006/03/06 15:38

週刊BCN 2006年03月06日vol.1128掲載

【台北発】百聞は一見に如かず──「BCN AWARD 2006」で台湾系企業4社が受賞した。アスース・ジャパン、エーオープン・ジャパン、恵安、ダイナコムウェアだ。台湾IT企業はすばらしい力を発揮している。台湾はいったいどんな国なのか?今さらだと指摘する向きも多いだろうが、日ごろお世話になっている台湾企業に派遣したBCN・広告営業部の若手社員のレポートをお読み頂きたい。

▼但野智昭レポート。台湾へ初渡航──台湾に訪問したのは今回が初めてだ。正直言って、今まで台湾についての知識は皆無であり、特に関心を持ったこともなかった。ところが、実際に現地を訪れてみると、自分の想像以上に街は発展しており、台北の街は活気に満ち溢れて、圧倒された。今回の訪問で改めて認識したのは、台湾という国はIT立国だということだ。空港を降り立ってまず最初に目に飛び込んだのが、05AWARDと掲げられたガラス張りのケースの中に飾られた「BenQ」のPC。台北市内に入って目につく広告もほとんどが台湾国内のIT企業だ。アスステックやギガバイトなど、日本でも馴染みの企業広告が目立つ。日ごろ、営業で担当しているASUSの車両貸切広告を見たときは驚いた。日本では秋葉原に事務所を構えているが、台湾国内では紛れもない一流企業だと痛感したしだいだ。

▼佐伯太郎レポート。趣味は海外渡航──台北空港内は欧米の空港ではあまり見かけることのないIT関連の広告が目につく。カートにはMSIの広告が入り、到着ロビーには台湾のアワードを受賞した製品が並んでいる。街の屋外広告でも、欧米では携帯電話の広告はあるが、PC製品の広告はあまりない。それが台北ではずらりと続く。さすが、国家的にITを売りにしていることを強く感じる。以前までは光華商場と呼ばれる秋葉原と似た地区があったが、他の場所へ店舗が移動し以前のような形で営業しているとのこと。次回は訪れたい。

▼週刊BCNの記事はプロの記者たちの記事で編集されている。が、彼らとは違った視線の報告に新鮮さを感じた。常に白紙で現場に臨まねばならない。(BCN社長・奥田喜久男)
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