北斗七星

北斗七星 2007年11月12日付 Vol.1211

2007/11/12 15:38

週刊BCN 2007年11月12日vol.1211掲載

▼ボクシング界を揺るがせた亀田問題は、父・史郎トレーナーが表向き引退、長男の興毅選手が謝罪会見を開いて一応のケリがついた。視聴率を目当てに亀田親子を煽ったテレビ局は、だんまりを決め込んでいる。ヤラセ番組が大問題となったのは記憶に新しいが、当のテレビ局は、今回のタイトルマッチの不始末は亀田親子が勝手にやったことだからと、メディアの危機とは受け取っていないように見受けられる。

▼自民党の福田首相と民主党の小沢代表が会談、どちらが言い出したか定かではないが、自民・民主の大連立が俎上に上がった。その案を小沢さんが民主党に持ち帰って役員会に諮ったところ、即決で拒否された。すると、小沢さんは代表を辞任すると発表した。安倍さんといい、小沢さんといい、国民には何が何だかさっぱり分からない。

▼2人だけのトップ会談、料亭での密談と、永田町の住人は電子メールでやり取りすることはないらしい。ライブドア疑惑のとき、国会で偽メールを振りかざしたのは民主党の若手議員だったから、老若を問わず、ITが苦手なのかもしれない。

▼世界チャンピオン戦での度重なる反則行為は見苦しい。とはいえ、しょせんは人気があってナンボの興行。一方の党首会談は国民の信任や民主主義の根幹を揺るがす大問題だ。ITを活用した政治家向けコンプライアンス、ガバナビリティシステムが必要だとしても、いったい誰がそのシステムを運用するのか。う~ん、それも問題だな。
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