国内IT産業界に漂う頭打ち感――。
IDC Japanが算出した2008年~2013年の国内IT産業の年平均成長率(CAGR)予測は、1.1%減という悲観的なものでした。仮想化やクラウドなど、旬の言葉を使い、あの手この手でビジネスを創出しようとしても、結局、パイは微減という現実が待っている可能性があるのです。
長期的な成長のために、海外市場への進出を本気で考えなければならなくなった今、国内の有力システムインテグレータ(SIer)4社が海外事業を加速させようと動き始めました。
商習慣も文化も違う海外に出るのは、コストも手間も国内以上。成功の可能性も、見通しがつきにくい……。相当の覚悟が必要だと思います。それでも国内に止まっていた有力SIerが、ほぼ同じタイミングで、足並みを揃えるように海外に挑戦する意志を固めました。これは決して偶然ではないと感じています。(木村剛士)
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いざ海外へ 動き出したメーカー系列SIerの4強メールマガジン「Daily BCN Bizline 2010.11.12」より