中国・上海に来ています。実際に中国の大地を踏んでいると、尖閣諸島問題の影響を感じることはほとんどありません。ただ、現地に拠点を構える日系ITベンダーを取材すると、滞在ビザの取得や関税など、貿易に関係する諸手続きは遅れが目立っているようです。それでも、日系ITベンダーは、問題の沈静化を待ちつつ、中国での展開を本格化しています。
大阪ガスのグループ会社であるオージス総研もその一社です。オフショア開発を請け負うだけでなく、自社製品を中国版にローカライズして販売しようと、積極的な活動を開始しています。
実は、中国に進出するにあたって、まずはオフショア拠点として活動して地場を固め、市場環境を知ったうえで、自社製品を販売するITベンダーは多くあります。
中国で、いきなり成功することは不可能。同社のようにリサーチを続け、従業員の現地採用も行いながら地道に展開していくことが、中国市場での成功の決め手でしょう。(谷畑良胤)
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オージス総研の中国現地法人、中国内でセキュリティの外販強化へメールマガジン「Daily BCN Bizline 2010.11.15」より