国内PC市場は、Windows 7の登場や地上デジタルチューナー搭載モデルの好調で法人向けとコンシューマ向け、ともに市場規模が拡大しています。コモディティ化し、伸びが期待できないとの見方があったPC市場に、新たな光が差しています。メーカーにとっては願ったり、かなったりの状況といえるでしょう。
回復している市場に起きる事象が「競争」です。メーカー各社はリプレース需要を掘り起こそうと、価格をはじめ、他社との差異化策を講じてきます。スマートフォンやスレートなどを巻き込みながら、とくに過渡期にあるコンシューマ市場は、年末から来年春にかけて競争が激化していくでしょう。
この10月、シャープがPCからの撤退を発表しました。理由はさまざま。「GALAPAGOS」事業への“転進”という見方もありますが、PC単体での厳しい競争に耐える体力がなかった、という一面もありそうです。PCではさほどシェアが高くなかっただけに、そんな印象をもちました。(佐相彰彦)
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シャープがPCから撤退した理由はメールマガジン「Daily BCN Bizline 2010.11.17」より