11月の末、シマンテックの米本社のトップ、エンリケ・セーラムCEOが、日本で初めて記者会見を開き、報道陣にビジョンを披露しました。セーラムCEOが今後のセキュリティのキーワードとするのは「人」と「情報」です。
セーラムCEOいわく、ビジネスと個人利用のデジタル機器が融合し、ビジネスの端末からはプライベートの情報を、プライベートの端末からはビジネスの情報を相互に見られる時代が訪れる――。
「人」がどこにいても安全に「情報」にアクセスできる時代。シマンテックにとっては、大きなビジネスチャンスです。
セーラムCEO来日の意図は、ここにあります。具体的な事業展開はほとんど語りませんでしたが、同社が新しいIT環境に対応するセキュリティを開発していることをいち早く業界にアピールすることで、日本市場での存在感を高める――。
コンシューマ分野でも、5月に「ノートン」の新しい製品戦略を打ち出したシマンテック。これからの事業展開が興味深いところです。(ゼンフ ミシャ)
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米シマンテックCEO、「人」「情報」中心の時代のビジョンを語るメールマガジン「Daily BCN Bizline 2010.12.8」より