業務に関係がないサイトや危険なサイトへのアクセスを禁じるURLフィルタリングソフト。情報セキュリティ業界ですっかり定着したこの分野で、有力な国産ベンダーの一つが、デジタルアーツです。創業者で現社長の道具登志夫社長は、2011年、念願だった海外進出を果たしました。ターゲットは米国と英国です。
市場調査を経て、URLフィルタリングに対するニーズが日本のユーザーと最も似ているのが米国と英国だったことから、両国に照準を合わせたといいます。
一方、ウェブ会議システム開発・販売のブイキューブは、同じく海外市場に挑戦する企業ですが、こちらは東南アジアと東アジアをターゲットに据えました。その理由は「ウェブ会議に対する要望が日本と酷似している」(間下直晃社長)から。
ソフトの種類によって、攻める国も変わる。当然ですが、マーケットの規模や成長率だけでは判断できません。ニーズはもちろんですが、商慣習や文化、さらにいえば歴史も含めた市場調査が重要なことを改めて感じます。(木村剛士)
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デジタルアーツの海外進出 2011年は、命運を占う年メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.5.20」より