メールシステムの次に、企業が導入するアプリケーション――。それが「グループウェア」だといわれています。
スケジュールや全社的な連絡事項、重要なファイルを共有して業務の効率化に役立てる。難しい操作もいらず、どの業種・業界にも必要なアプリだけに、極めて高い普及率をもっています。
このマーケットでNo.1のメーカーが、サイボウズです。日本IBMや日本マイクロソフトといった世界的IT企業を抑え、トップシェアを堅持し続けています。しかし、トップシェアとはいえ、その置かれている環境はけっして盤石とはいえません。
普及率が高い=未導入の企業が少ない、ということ。すなわち、新たなユーザーを獲得するには、他社製品を利用するユーザーに、乗り換えさせるしかないのです。
「既存の施策や製品ではダメ」。サイボウズの製品企画担当者は、そんな思いから、これまで出したことがない新製品を用意しました。奇策とも取れるユニークな仕かけです。(木村剛士)
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サイボウズの奇策 業種特化型グループウェアで打って出るメールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.6.10」より