7月1日に始動したNECとレノボの新持ち株会社「Lenovo NEC Holdings」。高須英世社長は、7月4日の記者会見で「NEC製パソコンのシェアを3年後に30%に引き上げる」とレノボ・NECの連合に自信を示しました。
Lenovo NEC Holdingsは、今年1月の設立から、IT業界の注目を集めてきました。レノボがグローバルでもつ幅広い部材調達網とNECの高いブランド力を融合させることによって、日本のパソコン市場にどのようなインパクトを与えていくのか。これからの動きには、さらに熱い視線が注がれるでしょう。
会見で、ロードリック・ラピン会長は両社のブランドを継続して販売すると強調し、高須社長は個人と法人で販売体制を分ける方針を明らかにしましたが、気になる部材共通化のコスト削減効果については明言を避けました。
パソコンは、機能や性能だけで差異化するのは難しい商品になりつつあります。パソコン販売のカギを握るのは、価格です。Lenovo NEC Holdingsが、今後、いかに高品質を保ちながら価格を抑えることができるか――。ここが勝負の分かれ目になりそうです。(ゼンフ ミシャ)
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レノボとNECがパソコン新会社設立で会見、「3年後に国内シェア30%を取る」と高須社長メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.7.6」より