いまさら聞けないキーワード

<いまさら聞けないキーワード>ソーシャルメディア

2011/11/24 15:26

週刊BCN 2011年11月21日vol.1408掲載

〈一般的な解釈は…〉ネットワークを介して情報を発信し、ユーザーが自らつくる媒体。

 英語の「social media」を直訳すれば、「社会的な媒体」となる。ソーシャルメディアとは、ユーザー(個人)が文書や写真、動画といったコンテンツをネットワークを介して発信し、形成していく媒体を指す。TwitterやFacebookがその代表格だ。

 ソーシャルメディアは、新聞やテレビなど従来のマスメディアと異なり、ユーザーが自ら媒体のつくり手になるのを特徴としている。ユーザーが情報を発信し、他のユーザーがそれを受けて、リアルタイムにレスポンスしたり、関連コンテンツを発信することができる。そのように、ユーザーがインタラクションをして媒体のコンテンツをつくることによって、ユーザー同士の関係が密接になる。そのことから、ソーシャル(社会的)な媒体と呼ばれている。

 ソーシャルメディアには、ブログからオンライン百科事典まで、さまざまな種類の媒体がある。ユーザーが短文の「つぶやき」を発信するミニブログのTwitterをはじめ、オンラインで友達と交流するSNS(ソーシャルネットワークサービス)のFacebook、動画の投稿・共有サイトYouTube、掲示板の2ちゃんねるなどが代表的なソーシャルメディアである。

 日本では、今年からソーシャルメディアの利用者が大きく増えている。とくに、電話が使えなくなった東日本大震災の直後にソーシャルメディアが安否確認ができるツールとして注目を浴び、利用者が急増した。ソーシャルメディアは、個人としての利用だけでなく、ビジネスシーンでの人的ネットワークづくりや情報交換に関しても有効な媒体だ。ITベンダーは、ソーシャルメディアの利用者の増大を受け、ソーシャルメディア内の情報の分析・活用サービスを展開し始めている。
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